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本日のワイン8(日本ワイン第7回)

今回は、アットランダム、まぜこぜで、比較的低コストで無難な味、に配慮して選びました。

価格や会社の知名度とワインの味や質とは、関連性がない、ということが分かるメニューです。

  平成26年6月12日(木)

会場  トラットリア デル チェーロ

メンバー HWA(仮称ヘイル会)会員+ビジター=12名

ワインリスト

山梨・あじろんスパーク勝沼2011                   2

産地・勝沼(山梨県) 醸造者・クラムボンワイン(元山梨ワイン)(勝沼)

葡萄 あじろんだっく

販売者資料 甘い芳香と濃厚な果実味、とても爽やかな泡が特徴的な自信作です!口に含むと、まず爽やかな泡が口中に広がり、濃厚な甘みと果実味、適度な酸味がとても印象的です!渋みは感じられず、赤のスパークリングワインとしては、何処を探してもここにしかないオリジナルな味わいで、とても飲みやすい、甘口のスパークリングワインです!

提供者コメント 二回目です。あじろん種は、日本では山梨の極一部の地区でしか栽培されていない、アメリカ原産の黒葡萄品種で、欧州系のヴィティス・ヴィニフェラではなくヴィティス・ラブルスカに属する品種で、ワインには向かないとされています。

ヨーロッパのワイン生産者が殊の外嫌う「Vins foxéeフォクセ」を発生する葡萄の種類ということで

すが、フォクセは狐の匂いではなくて、アメリカ産ウェルチの葡萄ジュースの匂いだそうです。

 山梨県でも、低い評価しかしておらず、山梨日本ワインを表示することが出来る公式認定葡萄に入れられていません。昔のブルゴーニュのガメイ種みたいな扱いでしょうか。

 しかし、やや甘口ながら爽やかで美味しいスパークです。ハイコスパで、手に入れやすい商品です。

東夢・もてなし(鳥居平)2011                                                2

産地・鳥居平(山梨県・勝沼) 醸造者・東夢ワイナリー(勝沼)

葡萄 甲州

販売者資料 フリーラン(自然流下果汁)だけを使用し、フランス産オーク樽で熟成させた高級白ワイン。
ふっくらとした厚みの中で、酸味は控えめで辛口。繊細な余韻が楽しめる、東夢ワイナリーの代表的な白ワイン。

定年退職した同僚たちで立ち上げた小さなワイナリー。ワイン王国山梨の中でも、ぶどう栽培にもっ

とも適した地とされる「鳥居平」。その鳥居平が、農家の高齢化により、急勾配や水の供給がむずかしい場所を中心に、放棄される農地が増えつつあったそうです。その一画を2002年に開墾し、2004年に初の葡萄収穫が行われ、【東夢ワイナリー】がスタートしました。

提供者コメント 二回目です。難しい甲州を高級品に作り上げている技術は、イケダワイナリーと並んで双璧です。いずれも大手や老舗が成し得ない、繊細な手法で作られています。 さらに、特に低価格で高品質のハイコスパな秀作。新ビンテージ出荷時に購入可能。

神戸・ベネレクシオンルージュ2010                   3

産地・神戸(兵庫) 醸造者・神戸ワイナリー

葡萄 メルロー・カベルネソーヴィニヨン

販売者資料 2010年産メルロ、カベルネ・ソーヴィニョンの小樽仕込み特別醸造ワイン。収穫年で最もレベルの高い畑で収穫されたブドウを使用しています。丁寧に収穫されたブドウをさらに選果・選粒、自然な発酵を促し、出来るだけ、ストレスを与えない方法での醸造を行いました。

提供者コメント 神戸産。神戸市内のぶどう畑産です。意外と美味しいので、御紹介します。こういう意外な産地の意外なワイんは、日本ワインの会の集まりで、全国のワインが持ち込まれた時に試飲して発見することが出来ます。広島の三次ワイナリーのメルローなどもそのたぐいです。

高畠・バリックカベルネ樽熟成2009                   3

産地・高畠(山形) 醸造者・高畠ワイン株式会社

葡萄・カベルネソーヴィニヨン・メルロー・プティヴェルド

販売者資料カベルネ・ソーヴィニヨンを主体に、メルロー、プティ・ヴェルドの織りなすスパイシーで深みのある味わいが広がります。

 樽醗酵によりワインに樽の風味を持たせるとともに、小ロット(1樽255ℓ)での醗酵が可能となることによって、同品種のブドウでも、多種の樽や異なる酵母が使用できます。できあがるワインには、大きな差が生まれ、それぞれの特徴を生かしブレンドすることで奥行きと深みのあるワインとなります。
 その後、乳酸菌による醗酵であるマロラクティック醗酵行います。これによりブドウ由来の有機酸の1つ、リンゴ酸を、乳酸に変えることで、酸味を減少させワインの味を柔らかく飲みやすくさせるとともに、バターなどの乳製品を思わせる香りやバラを思わせる香りをワインに与え、香味が複雑になります。醗酵が終わると16ヵ月間樽で熟成。11本の樽の特徴を考えながら何度も比率を変え最良のブレンド比率を決定していきます。

提供者コメント山梨、長野、北海道に次ぐ、日本ワインの生産地、山形の産です。意外と高いレベルにあります。試してみてください。

サントリー・登美赤2007                       13

産地・登美の丘(山梨県) 醸造者・サントリーホールディングス株式会社(大阪)

葡萄・カベルネソーヴィニヨン・メルロ・カベルネフラン・プチベルド

販売者資料技術と情熱の粋を傾けてつくった、登美の丘ワイナリー最高峰の赤ワインです。自社ぶどう畑で徹底した収量制限により育てたカベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロ種等を絶妙にブレンドした、力強いボディと繊細さをあわせもつ、贅沢な味わいの逸品です。小粒で果実香に優れた完熟ぶどうを、徹底した収量制限により育成。熟度の高い粒を選定するため、収穫後、粒選りを実施。
果実味の凝縮した個性の強いぶどうに負けないバランスの取れた樽香を付与するため、約二年弱熟成 (フレンチオーク、新樽比率80%

提供者コメントカベルネソーヴィニヨン:20%、メルロ:60%、カベルネフラン:13.4%、プチベルド:6.6の比率です。 好みが分かれるかもしれません。

 登美の丘は、明野に近い所にありますが、明野は西方(南アルプス方向)を向いた斜面、登美の丘は東方(富士山方向)を向いた斜面にあります。そして、出来上がるワインには雲泥の差があります。

ソラリス・マニフィカ東山・小諸2006                 10

産地・信州東山(カベルネソーヴィニヨン)小諸(メルロー) 醸造者・マンズワイン株式会社(小諸)

葡萄・カベルネソーヴィニヨン・メルロー

販売者資料「ソラリス」シリーズの最高峰クラスに位置する「信州東山カベルネ・ソーヴィニヨン」と
「信州小諸メルロー」の2006年ヴィンテージをブレンドし、長期びん熟成したものです。

提供者コメントマンズワインの最高峰。東山のカベルネソーヴィニヨンと小諸のメルローとの、信州長野産のぶどうのアンサンブルです。

中央・グレイスメルロー明野2010                   5

産地・明野(山梨県) 醸造者・中央葡萄種株式会社(勝沼)

葡萄・メルロー

販売者資料2009年ものが、2013年国産ワインコンクール金賞受賞欧州系品種赤部門 最高賞!(前回ご提供)。メルローらしさのあるベルベッティな舌触り、アルコールのボリューム感に温かみがあり奥行きのある味わい。

提供者コメントキュべ三澤のセカンド版。2009年もの程ではないが、同じ明野の畑のぶどうで作られており、高水準に変わりはない。

シャトーメルシャン・メリタージュド城の平2009             4

産地・城の平(山梨県) 醸造者・シャトーメルシャン(勝沼)

葡萄・カベルネソーヴィニヨン・メルロー

販売者資料1984年、メルシャンは勝沼町の自社畑『城の平』で、垣根式によるカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培を始めました。このワインは、徹底した栽培管理が行われる『城の平』で収穫されるカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをバランスよくブレンドして造られています。カベルネ・ソーヴィニヨンのしっかりとした骨格とメルローのエレガントな味わいがバランスよく調和し、華やかさと繊細さを併せ持つワインに仕上がっています。『メリタージュ』とはボルドー系の品種をブレンドしたワインの呼称です。

提供者コメント2012国産ワインコンクール欧州品種部門最高賞(最高金賞)。日本の山梨、長野の歴史上最高の当たり年の2009の城の平産カベルネソーヴィニヨン82%、メルロー18%のアンサンブル(城の平のメルロー単品のワインは販売されていない)。個人的には、価格は三倍以上するが、2009の城の平産カベルネソーヴィニヨン単品(2013国産ワインコンクール金賞)のほうが圧倒的に美味しい。しかし、城の平カベルネソーヴィニヨンが1万円以下で飲めるのは不思議。そういう意味で、これは相当ハイコスパなワイン。

一言

 日本で、カベルネソーヴィニヨン種による美味しいワインをコンスタンスに生んでいる産地は、城の平(山梨甲府盆地東端・勝沼東方高台地=メルシャン)と明野(山梨北杜・茅ヶ岳西南麓=中央葡萄種・スズラン・イケダ)が双璧。次いで高畠(山形)他数箇所しかない(イケダは自社畑を持たず、契約農家のみ)。

 ちなみに、メルロー種は全国に多くのワイナリーで美味しいのが作られていますが(シャルドネ種と共に、日本に合っているみたいです)、特に顕著な産地は、長野県塩尻で、低地(丸藤ルバイヤート)、台地=桔梗ヶ原(メルシャン)、高地=岩垂が原(サントリー)、と広範囲に渡っています(丸藤は自社畑を持たず、契約農家のみ)。ただ、同じ塩尻には他に8のワイナリーがありますが、通販で買えるものはさほど美味しくないので、管理や醸造方法も影響するようです。