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INDEX

<本編の趣旨=皆様への問いかけの頁><当ホームページにおけるライラックの胴体色による種分け> 

<当ホームページにおけるライラックの羽根模様による種分け>
<この基準を基にする「ライラック」種独自の分類

<ファローとライラックは別遺伝子構造・交配すると雑種扱い<ライラックに関わる遺伝思考回路の重要な出発点> 

<綺麗なライラックを生むための遺伝の仮説><綺麗なライラックを楽しむための遺伝仮説の検証>

   

<本編の趣旨=皆様への問いかけの頁>

ライラックの色や模様の概念は、本や人(団体)によって必ずしも同じではないようです。
また、色や模様の遺伝の説明(概念定義)に関しても、本や人(団体)によって必ずしも同じようではないようです。
特にライラックに関しては、私が、聞く限り、読む限りで、納得いく内容で説明されたものは全くありませんでした。

その原因は、セキセイインコを説明する文献が書かれた時期や場所においてライラックが存在していなかった可能性が認められます。
また、セキセイインコの改良先進国における文献を翻訳する際の外国語の解釈が必ずしも正確に為されていなかったこともあり得ます。
これは
何よりも、遺伝学とか説というのは、あくまで人間が頭で考えた仮説に過ぎないところ(外国文献も同じ)
ライラックの分野では科学的な検証がまだ十分に出来ていないことを示しています。
科学の世界では、、その実証的裏付け(少なくとも合理的説明)が無い限り、直ちには正しいものとは認められません
あくまで仮説に止まります。従って統一された考え方などあり得ません

専門的事案の科学たる仮説の検証は大學等の研究機関が行う事ですが、趣味の分野では、実証されたことのみを元に、次を求めるのが大事ではないかと思います

特に、単純に仮説(説明)とおりの結果が出ないのは、複雑な要素が絡むからではなく、仮説が間違っている、あるいは仮説が未熟であると言うべきです。
科学における仮説は、実証の裏づけを得ながらまた実証を得て初めて、正しいものと認められるものです。

このホームページを続けるに当たって、私なりの説明上の色や模様についての外観から見た概念定義を、明確にしておく必要を感じましたので、本編を設けました。
ここでは、さまざまな方の意見(仮説)を認識しながら現実の検証を為して
その真偽を問うという趣味者としての立場から提案をして見ようと思います。
皆様の御意見、御教授等を期待しています

なお、日本には、日本高級セキセイ保存会という伝統ある団体があり、背中の手羽模様を中心とする種分けがなされています。
他方で、一般の愛好家が手にすることができる入門や飼育書(ペット本)においては、実際に目に見える観点かつ体色を加味する種分けが加味されています。
そこでは、体色(地色)と羽根(背中)の色模様の関係が明確には区別されずに表現されてきたようです。

本HPでは、それぞれを表示、踏まえたうえで、私なりの種類表示を提案しようと思います。
即ち、改良の歴史から生まれてきた表現(背中の手羽模様を中心とする種分け)を検討しつつ、
手羽模様とは必ずしも連動しない
体色との関係(分離の法則)を明確にして、現在の実態に適した種分けの提案をなしたいと思います。

<当ホームページにおけるライラックの胴体色による種分け>

ライラックと呼ばれている固体には、赤みのあるものとないものがあり、保存会では赤みのあるものだけを「ライラック」と呼ぶようです。
私は、
「ブルー系」、「藤紫系」、「ピンク系」の三つとも「ライラック」でいいと思います。上下評価は好みによります。

これを、ブルーの淡色化の変異の過程からとらえると、原色「ブルー」→
「ブルー系」→「藤紫系」→「ピンク系」→「シナモンモウブ」というひとつの流れが考えられます。
この変化には、ブルーの色を発色しているコア組織(表面と髄質の間)において、組織を膨張させる因子(ライト因子=仮称)の働きの増加によるものとの仮説が考えられます。

これは、ブルーの濃色化の変異の過程が、原色「ブルー」→「コバルト」→「バイオレット」→「グレーモウブ」という流れでとらえ、
ブルーの色を発色しているコア組織において、組織を凝縮する因子(ダーク因子=仮称)の働きの増加によるものとの仮説にヒントを得た仮説です。
ただ、ライラックが赤みを帯びる原因について、バイオレットには、バイオレット因子が存在するとの唐突な仮説が説明されていますが、これが良く解りません。

私の仮説では、バイオレットやピンクライラックに赤みを感じるとしたら、髄質においてフェオメラニンが分裂した場合に生じるシナモンが加味されて赤みに見えるという説明になります。
その場合に、コア細胞の過膨張によりブルーの色素が見えなくなれば、単なるシナモンモウブになってしまうという考え方です。

これを、バイオレットがグレーモウブに至る過程に当てはめれば、髄の組織構造により殆ど黒色に近くなるところ、
髄質においてオイメラニンが分裂した場合に生じる半白色化によってグレーに見えるグレーモウブとなってしまうという説明になります。

なお、体毛の髄質において、フェオとオイの双方のメラニンが分裂すれば、イノ分裂となり、体色が白色化することになります。
もともと白い部分は髄質のメラニン分裂により全ての色を反射させている部分と言えます。

この仮説はブルー系ライラックは見た目にも「コバルトブルー」に近くピンク系ライラックは見た目にも「シナモンモウブ」と紙一重の違いという事実に符合します。
なお、私は、
藤紫色系ライラックが、はっきりとしたライラックの特徴を現し、安定した綺麗さ持っているので、一番好きです。

<当ホームページにおけるライラックの背羽根模様による種分け>

従来、セキセイインコ全般の種分けは
背中の模様中心にされてきたようです。保存会の種類表を見てもそのように見えます。
胴体色はその中での色の変異に過ぎないような位置づけがされています。ライラックという種類は独自に分類されていません。色の違いは二次的な取り扱いです。

従来の、背中の模様の進化(変異)の過程を、各種文献及び実態を考慮して、分析すると次のようになります(あくまで私の分析です)。。
「ノーマル」=頭から背、手羽そして風きり羽根にかけてさざなみ様の黒(茶)の斑が入る(原種の模様)。→
「オパーリン」=後頭部から背中にかけてのさざなみ様の黒(茶)の斑が抜けて、体色と同化し、周囲に黒(茶)斑がV字状に残る(ノーマルから変異)。→
「スパングル」=背中のさざなみ様の黒(茶)が退色して白ないし薄灰(茶)となり個々の羽毛の先端部に黒い縁取りを表す(オパーリンから変異)。
「パステル」=背中のさざなみ様の黒(茶)斑全部が淡色化して薄灰ないし薄褐色になったもの(オパーリンから変異)。
「セルフ」=背中のパステル(薄灰)が無くなり、手羽部分が体色と同じ色で構成される(パステルから変異)。
シェルセルフ」=背中の黒い縁取りがなくなって体色化し、さざなみ様の黒斑部分が白色化したもの(スパングルから変異)。
「ウイング」=背中のさざなみ様の黒(茶)の斑全部が淡色化しかつ小斑模様が残るもの(ノーマルから変異)。
「ホワイトウイング」=ウイングの小斑が殆ど消え、白色化したもの(ウイングの変異)。

<この基準を基にする「ライラック」種独自の分類

「ノーマルライラック」や「オパーリンライラック」そして「スパングルライラック」は純系の「ライラック」には見当たりません。
(「ライラック」と「他の体色の斑入り」を交配させた非純系のものは論外です)。
これは、「ライラック」を生み出したブルー系の個体が(ライラック出現時において)既に、少なくとも「パステル」や「ウイング」に変異した段階にあったからではないかと推測されます。

私は、以下のように種分けしたいと思います(あくまで私の定義です)。上下評価は好みによりますが、私は下記記載順が好みです。

「(べた)セルフ」手羽の色が胴体色で構成され、薄灰や薄茶を交えない。なるべく色むらがないもの(べた)が上位。
頭と風切り羽は白(ホワイト)。

「準セルフ」
=セルフのうち、風きり羽根に薄灰(グレー)ないし薄茶(シナモン)を残すもの。一般にはセルフと呼ばれていますが、
セルフの語源英語の意味)からいうと、鳥の色に用いる場合には「混ざりけのない」という意味に理解されるので、
パステルが風きり羽根に入るものルフと区別したいと思います

また、ネット辞書では、セルフと黒い縞模様が地色(=ライラック)と同じ色に変化したものと記されていますが、
薄灰(茶)はライラックではないので、これが風きり羽根等に残るものはセルフから外すべきことになります)。

「シェルセルフ手羽はライラック色で、シェル模様の中央部のみが白。頭と風切り羽は白(ホワイト)いわゆるスパングルから変異したものと見れる変化です。
シェルセルフをスパングルと表示する本もありますが、黒斑の縁取りが残らないのでスパングルとは認められません。
風きり羽根にパステルが残ることがなく、全身ライラックと白色のみで構成されるので、セルフと同等に綺麗です。

パステル」=手羽や風きり羽根部分に薄灰(グレー)ないし薄茶(シナモン)が混ざる。頭は白。パステルには、濃淡があり、濃いパステルは避けた方がいいと思います。
パステル
薄ければ綺麗ですが、濃ければライラックがくすんだり汚れて見えます。
なお
パステル
色のライラック薄くなったことを言うはなく、手羽の黒シェル模様が薄くなったことを表しています
これを取り違えたような表現をしている本や人が見受けられますが、変異の過程を理解していれば、起こりえない誤解です。

「ウイング」=頭から背中そして手羽に至る黒斑が薄くなると共に、細分化した模様を表す。メラニンの作用による白色化の一種と説明したものと言われています。
斑模様の色は比較的濃いものから薄いものまで、斑模様の大きさも大きいものから小さいものまであり、全部白くなってしまったものまであります。
語源であるウイングは、さざなみ模様(縞模様)が淡色化したものとか全体に薄いグレー(ウイングシナモン(ウイング)になったものと説明されており
(辞書では背面や翼の縞模様が灰色や褐色に変化したものと記されています)、
翼の淡い色調と腹部の鮮やかな色とのコントラストが見ものなどと説明されています。

これらは、メラニン色素の淡色化、かつ部分(フェオメラニンかオイメラニン)分裂によるとの説明がなされています。

従ってイノメラニン(フェオメラニン+オイメラニン)が分裂して、このグレーやシナモンが全て白色化したものが「ホワイトウイング」ということになります。
従って、残り斑の多さよりも手羽の白さが大事との考え方もありますが、私はライラック色が消えたことによりライラックとしての鑑賞価値は極端に落ちると思います。
先祖にパステルやセルフが入っていれば、これらホワイトウイングからでもパステル等が生まれる可能性はありますが、要は、確率とスペースの問題です。

<ファローとライラックは別遺伝子構造・交配すると雑種扱い

ファローは色素欠損の一種で、ライラックは色素変化の一種です。
従って、これらを交配(交雑)させると、遺伝子的に統一された結果が出なくなります。
きちんとしたライラックの系統を求める(確立させる)なら、決して場当たり的な交配をするべきではありません。
決定的なことは、全体的見てバランスのとれた綺麗な個体は存在していないということです。

<ライラックに関わる遺伝思考回路の重要な出発点>

基礎的な前提知識の1 ・ 「メラニン遺伝子の作用1」

  メラニンの淡色化=体色の考察に欠かせない要素。、
 

 全部欠けると全身白の
「アビノが出、手羽の黒色が淡色化(部分弱分裂)すると「ウイングとして手羽にさざ波模様の薄いグレーやシナモンを表し、
あるいは目の部分で分裂すると「赤目=ファロー
」として目の色部分等が赤くなるそうです。

なお、欧米でのセキセイインコのファローの語源は目の色とは無関係のようです(体色の内容を表すもののようです)が日本では目の色で表現されています。。

基礎的な前提知識の2 ・ 「メラニン遺伝子の作用2」

メラニンの欠損化=模様(手羽)の考察に欠かせない要素

  羽毛のシェル模様の変異。ノーマルは手羽の羽毛の中心部が灰色で、その外側が黒色でその外側である縁部は淡い黄色をしています。
青色系の羽毛は順番に灰ないし薄い青、黒そして白をしています。
この黒いシェル模様がメラニンによって維持されていますが、この黒斑部分でメラニンが淡色化(軽分裂)して、
薄くなればパステル
黒斑部分の一部が白色化すれば
スパングル、双方起こればウイングになり
そして体色とともに全部分全(イノ)分裂すれば
アルビノになると、基本的に、考えられます。

これに、髄質における4種のメラニンの作用や、雲細胞におけるバイオレット因子やダーク因子等の作用による凝縮が加わって、
色や模様の多様化が生まれていると考えることが出来ます。

基礎的な前提知識の3 ・ 「伴性遺伝の継承」

セキセイインコの場合、ライラック色の遺伝子はXでしか引き継がれないそうです。
従って、♂は二つあるXXの何れかにライラック遺伝子があれば、2分の1の確率で子に引き継がれ、
♀はXが一つしかないのでこれにライラック遺伝子があれば100%引き継がれ(表現され)、無ければ引き継がれる可能性は有り得ない(表現され得ない)ことになります。

例えば、XバイオレットXライラックの♂とXライラックの♀からはバイオレットとライラックが生まれる可能性がありますが、
生まれたバイオレットが♀であれば次のライラックを求める交配に使えないということです。
従って、ライラック色でない(例えばモウブやブルー)♀にライラックSPは有り得ないことになります。

基礎的な前提知識の4 ・ 「バイオレットの構造」

ブルー系のうち、よく構造の説明がなされているのが、バイオレット系です。
バイオレット系は、ブルーのコア細胞において、ダーク因子が細胞を凝縮させるので色が濃くなると説明されています。
即ち、ダーク因子1でコバルト→ダーク因子2でバイオレットということです。
ダーク因子が増え過ぎて(コア細胞が凝縮し過ぎて)グレーモウブとなると言うことです。
ダーク因子とは別にバイオレット因子が表現されており、ダーク因子とは別のものという説明がありますが、そこでは構造がよく解りません。
私は、フェオメラニンの分裂により赤みを帯びでバイオレットになるという仮説を立てています。

基礎的な前提知識の5 ・ 「ライラックの構造」

バイオレットの構造とライラックの構造との関係は、同一ラインにおける反対方向への変化と仮説すると、容易に事象の説明が可能になります。
ライラックは、ブルーのコア細胞において、ライト因子が細胞を膨張させるので色が薄くなると説明すれば、交配の結果が容易に説明し易くなります。
髄質におけるフェオメラニンの分裂が加わって赤みが出ますが、
雲細胞におけるライト因子の増え過ぎ(コア細胞が膨張し過ぎ)ると、最終的にシナモンモウブとなるということです。
なお、ライラックの交配においてもグレーモウブが生まれたりしますが、それは
過去の交配にパステルバイオレットやパステルコバルト系を入れていることによる、ダーク因子の作用だと思慮しています(業者によっては殆ど交雑させてしまっています)。

<綺麗なライラックを生むための遺伝の仮説>

部分ごとの前提仮説(ライラックに結びつく部分のみ)

★頭部    C黄色     ・aメラニン・bメラニン(髄質)・黄色(皮質)で構成 
 
        
D白色     ・NOメラニン(髄質)+?で構成            

  ★体部     E緑色 ・aメラニン・bメラニン(髄質)・青(細胞)・黄色(皮質)で構成
 
       F青(ブルー)
 ・aメラニン・bメラニン(髄質)・青色(細胞)で構成

              Gコバルト ・aメラニン・bメラニン(髄質)・青色(細胞)+ダーク因子1で構成

                   Hバイオレット ・aメラニン・bメラニン(髄質)・青色(細胞)+ダーク因子2で構成

            Iライラック(ブルー) ・bメラニン(髄質)・青色(細胞)+ライト因子1で構成

            Iライラック(ピンク) ・bメラニン(髄質)・青色(細胞)+ライト因子2で構成

                Jバイオレットモウブ ・aメラニン(髄質)・青色(細胞)+ダーク因子3で構成

                Kライラックモウブ ・フェオメラニン(髄質)・青色(細胞)+ライト因子3で構成

                  Lアルビノ =NOメラニン(髄質)+?(生んだ親の形質を有している可能性)?

       ★手羽の内部  M黒色 ・aメラニン・bメラニン(髄質)                        

                       N灰色 ・aメラニン(髄質)                           

                  O白色 NOメラニン(髄質)+?                          

                              ライラック ・フェオメラニン(髄質)・青色(細胞)+ライト因子1ないし2で構成              

       ★手羽の中部  Q黒色 ・aメラニン・bメラニン(髄質)                        

R灰色 ・aメラニン(髄質)               

                  S白色 NOメラニン(髄質)+?                          

                ライラック ・フェオメラニン(髄質)・青色(細胞)+ライト因子1ないし2で構成

                   Uバイオレットモウブ ・aメラニン(髄質)・青色(細胞)+ダーク因子3で構成

                  Vライラックモウブ ・フェオメラニン(髄質)・青色(細胞)+ライト因子3で構成

 ★手羽の縁部  概ね白色 NOメラニン(髄質)+?                       

 ★風切り羽  W 白色 NOメラニン(髄質)+?                       

部分結合した発生仮説(ライラックに結びつく部分のみ)

X灰色OR茶色  ・aメラニンOR ・bメラニン  

D+I+P+T+W=セルフライラック

D+I+O(P)+T+W=スパングルライラック

D+I+P+N+T+W=パステルライラック

従って、シェルセルフとパステルの違いは、手羽の中央部が、白(NOメラニン(髄質)+?=ライラック)であるか、
ライラック(フェオメラニン(髄質)・青色(細胞)+ライラック因子1か2)+
シナモングレー(フェオメラニン(髄質)であるかの違いに認められます。

白(NOメラニン(髄質)+?)の?はライラックで構成されている=メラニンがないので他の色も反射されて白く表現されていると考えられるので、
セルフになるためには、シェルセルフではフェオメラニン(ライラックの要素)が入ることにより、
パステルであればフェオメラニン(シナモングレーの要素)が抜けることで可能である、という仮説が成り立ちます。
従って、
シェルセルフとパステルを交配してbメラニンのみが残れば、セルフやパステルそしてホワイトウイングを生じる可能性が出ますが、
aメラニンが残ればくすんだ
ライラックモウブが、双方残らなければアルビノを産む可能性が出ます。
他方、
パステルとパステルを交配すればabメラニンを分散し残してパステルを生む可能性がありますが、aメラニンが重なって残れば、
くすんだ
ライラックモウブを生む可能性が高くなるという仮説が成り立ちます。

なお、シェルセルフ同しの交配では、メラニンが残らないのでシェルセルフが生まれる可能性が高くなりますが、
モウブを生む可能性は極めて低い(逆にアルビノを産む可能性が出る)という仮説が成り立ちます。

いずれにしても、綺麗なライラックを求めての交配には、モウブ(グレーはもちろんシナモンであれ)や濃いパステルはなるべく用いないほうがいいと思います(確立の問題)。
また、黄色頭等は、本来の青(白)系統と異なる遺伝の要素を持っていますので、全身的に雑色化が起きる可能性を持っており(クリーム化等)、
避けるべきだと思われます。

  <綺麗なライラックを生むための遺伝仮説の検証>

及びをご覧下さい。

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