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宿から見た「勝沼」盆地の写真
日本ワインのメッカ「勝沼」の葡萄畑

「勝沼」が甲州にこだわる理由
フランス種での挑戦に期待します
訪 問 記(10ヶ箇所

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宿から見た「勝沼」盆地の写真


夜景               夜明けと富士山            朝霧(雲海)
  


日本ワインのメッカ「勝沼」の葡萄畑 


行ってみると、事前に予想していた田園景色ではありませんでした。
予想していた景色は、本に紹介されているような、広大な傾斜地で、見晴らしの良い、葡萄畑の中にワイナリーが存在するというものでした。
実情は、平地の住宅地の中に、狭い畑が混在しているという状況でした。
中小というより、古くからある家内工業的な小さなワイナリーの集団が、日本ワインを築き上げている現状を知りました。
優秀な日本の若者達(現在は若くない人も多いです)の情熱と努力と団結が、この小さな場所で、世界を凌ぐワインを生み出し、
その改革者達が、全国の、広大な適地に構えた、新しいワイナリーの、指標となっているのです。


「勝沼」が甲州にこだわる理由 


勝沼では、小規模のワイナリー(民家風の建物もあります)が、ずっと昔から「甲州」を作ってきているということです。
甲州が古くから山梨に存在していた事実に加え、病気に強く、多産であった性質が、生食用ワインとして普及した原因のようです。
また、フランスの葡萄種を栽培しても、よい結果が出なかったという実情は、それらの畑の規模やシツエイション(立地条件)を見ると、納得できます。
一部のワイナリーでは、勝沼外のビンヤードで採れたフランスの葡萄種を用いて、優れたワインを生み出していますが、
多くの小規模のワイナリーの自社畑ではそうはいかないと理解されました。
そこで、昔から引き継いだ「甲州」を日本固有種として、美味しいワインの作出に取り組んでいることが理解されました。
私は、「甲州」は、その淡白さから、スパークリングに向いており、シャンパーニュのように特化してみてはどうかと思います。
しかし、赤が好きな私においては、フランス種の栽培に挑戦する努力家に期待したいと思います。


フランス種での挑戦に期待します 


この度、カベルネや他の品種で美味しいワインを生み出しているワイナリーも発見ました。
「勝沼」でも、他地(日本国内)の産でよいから、是非フランス種で美味しいワインを作って欲しいと思います。
最終的な、勝負は、フルボデイを生み出すカベルネと思っていましたが、
日本のプティヴェルドやカベルネフランはこれに勝るかもしれません。
小さなワイナリーにおいては、早く飲める(マイルドな)カベルネが目立ちます。
本来のカベルネは、長期に寝かして味わうものと理解されていました。タンニンの強さの為です。
しかし、小さなワイナリーで長期保存をやっていては、採算ベースに合わないでしょう。
私は、マイルドなものはあまり好みません。
コーヒーのブルーマウンテンや焼酎の森伊蔵に魅力がないのと同じで、少し癖がある(香りが強い)方が好きです。
そこで、購入者が、長期寝かすというつもりで購入することを予定した(長期保存に耐える)、本格的なカベルネを作って欲しいものです。
最近の日本のプティヴェルドやカベルネフランは、渋みではなくコクの深さで、これをしのぐ魅力を、証明しています。


訪 問 記 

予てより決めていた、ルバイアートさん訪問以外は、無計画に、紹介に頼って、旅をしました。
もう一つ訪問したかったシャトーメルシャンは臨時休業との情報が入っていたので、次回に回しました。

ゼルコバ
お昼ころ、勝沼葡萄郷駅に着きましたので、本に載っていた、ルミエール付属のレストランへ行きました。
ここは、リーズナブル路線ということで、販売商品には、特別のワインは準備していないということでした。
赤ワインをいただきましたが、料理も良く、美味しくいただきました。
丸藤葡萄種工業(ルバイアート)
真っ先に訪問したワイナリーは、ステーキチャコで懐かしいルバイアートの、丸藤さんです。
丸藤さんの、塩尻メルローと旧屋敷シャルドネは秀逸品だと思います。
しかも、これらが容易に在庫切れとならないところが、とても素晴らしいと評価されるところです。
 
大村さん達から、勝沼の歴史を、いろいろと教えていただきました。
丸藤さんも、かってはカベルネに挑戦されたということですが、土地に合わないのか、良く出来なかったとのことです。
しかし、代わりに力を入れられているプティヴェルドは、個性がある香りとコクがあって、
フルボデイ好みには、とても美味しい逸品で、ますます頑張ってほしいものです。
後日談・
プティヴェルドは日本一のワインと言っていいほど美味しくなりました(2009・2012・2013)。
販売されると直ぐに完売で、手に入れにくい存在となりました。

甲府の酒屋さん
ネットで、ビンテージ物専門店と表示してあった、酒屋さんです。
大村さんの推薦状も書いてもらいました。ワイナリーでは売れないものも、売ってくれるかもということでした。
他には残っていない、古メルシャンや古ルバイアートそして、ワイナリーでは在庫切れの上質ワインを仕入れました。
サンテミリオンやナパのお薦めワインも仕入れて宿で飲みましたが、日本の選ばれた上質ワインの方が、繊細で味わい深く、断然美味しいと思いました。

お宿
持ち込み可のコースで、仕入れたばかりの、酒屋さん推奨のイケダグランキュヴェカベルネシラーとオーパスワンとサンテミリオンを飲んでみました。
値段が数(十)倍する外国産を凌いで、イケダのカベルネシラーが一番でした。数年寝かしたらどうなるかという期待も持たせてくれる味でした。
勝沼醸造
お宿と、無料試飲が、セットとなっているので出かけました。
勝沼醸造さんは、甲州ワインに特化しているということでした。
ここのスパークリング(アルガブランカ)は、他の国産スパークリングのように、加炭酸をされていないことで評判ですが、とても美味しいものです。
それは、甲州をスパークに特化したらよいのではないかとの発想をさせてくれた、秀逸品です。
付属のレストラン風も評判です。
イケダワイナリー
歩いて、近くの、イケダワイナリーに行きました。
家内工業的な小さなワイナリーということでしたが、
宿で飲んだ、カベルネシラーは、日本(明野)でも高品位のカベルネが出来るということを実証させる秀逸品でした。
また、試飲した辛口系の甲州(セレクト白2010)は、まろやかな淡い味で、甲州を好まない私でも、美味しく飲める秀逸品でした。
家で試し飲みするために、店で試飲出来ない特上クラスのグランキュべ甲州を1本購入し、またカベルネシラーを購入しました。
山梨を去り際に、再訪問したら、早々と閉店していました。翌日電話でカベルネシラー数本を追加注文をしたら、快く応諾していただきました。
高品質と少量生産の為に、おそらく、このHPが出る頃には、品切れとなっているはずです。
帰福して数日後、皆で飲んで高評判となったグランキュヴェ甲州を、注文しましたが、これも在庫切れになっていました。
よって、ネットで在庫残を集めましたが大変でした(知らなかったとはいえ、店舗に残存していた在庫を即購入するべきでした)。
ビストロ・ミル・プランタン
大村さんの推薦(タクシーの運転手さんも推薦)のソムリエ五味さんのフレンチです。
持ち込み不可ですが、大村さんの推薦ということで、渋々認めてもらいました(もちろん持ち込み料を払いました)。
思ったより、狭い店内で、土日は予約していないと入れないとの評判が理解できました。
勝沼の酒屋さん
五味さんのお勧めで、ネットに載っていない勝沼の酒屋さんに出かけました。
他では品切れの、グレイスキュべ三澤シリーズや東山産のカベルネ等を仕入れました。
ここでも、イケダのカベルネシラーはお勧めでしたが、在庫切れだったので、イケダワイナリーまで車で送って頂きましたが、既に閉店していました。
酒折ワイナリー
なんとなく行ってみたくて行きました。
スーパーみたいな店構えで、全てリーズナブルな価格設定で、どこに特徴があるのか解らない多くの種類の展示でした。
試し飲みの為に、ピノとカベルネを1本づつ購入しましたが、味は・・・

羽田空港ワインバー
時間つぶしに、立ち寄った空港のワインバーで、少し暇なソムリエさんと会話をしながら、試飲を交えてフランスワインを飲みました。
そこで試飲した、シラー(オーストラリア?)が美味しくて、興味を持ち、帰宅して、調べたら、結構日本でも作られ始めていて、
数種類の日本産シラーをネット等で注文することになりました。